米系投資ファンドのスティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンドと
リバティー・スクェア・アセット・マネジメントが、共同で江崎グリコの株式を買い増し、
合計で発行済み株式総数の12・45%を取得していたことが、11日、
両ファンドが提出した大量保有報告書でわかった。

 保有目的は「純投資」としているが、両社グループが筆頭株主になったとみられる。

 スティール・パートナーズは、今年7月に江崎グリコ株の5%超を保有していることが
明らかになり、9月半ば以降も断続的に買い増し、今月10日には900万株を一気に取得した。

 スティール・パートナーズは、2003年に金属加工油剤メーカーのユシロ化学工業と、
毛織物染色大手のソトーに、株式の公開買い付け(TOB)による敵対的な買収を
仕掛けたことで知られている。